【天才の育て方】才能を開花させるための幼少期の過ごし方TOP5
コリー先生!うちの子を天才にしてくれメェ!隣の羊がうちの子羊は天才だ!と自慢してくるんだメェ。うちの子たちもぜひ、天才に育てたいメェ!
羊二朗さん、何を言っているんですか。子どもはみんな天才ですよ?
ミーはそんなことを言っているんじゃないメェ!天才というのは特別な才能を持っていてそれを発揮できる人のことだメェ!
だから羊二朗さん、子どもはみんな天才なんです。その天才の才能を潰してしまっているかもしれないのは私たち親のちょっとした言動や関りなんですよ?
コリー先生、恐ろしいことをサラッというメェね。どういうことだメェ!?
それでは今から、子どもの才能を潰さない天才が育つ幼少期の過ごし方TOP5について説明していきますね
コリー先生、ゆっくりお願いするメェ
「三つ子の魂百まで」というように、幼少期の過ごし方は後の子どもたちの人生に大きく影響します。
今回の記事では、子どもの才能を潰さない過ごし方と親の関わり方について詳しくみていきます。
天才ってどんな子?
羊二朗さんがイメージする天才というのはどんな子どものことですか?
勉強でも、スポーツでも芸術でも、なんでも人より優れた才能を持った子どもを天才だと思うメェ
そうですね。世の中で天才と呼ばれる人たちも、生まれながらにしてその才能を発揮したわけではないんですよ?例えばアインシュタインの言葉の中に『私は特に賢いわけではない、ただひとつのことを長く追及してきただけ』というのがあります。
一つのことを追求した結果が、みんなから天才と呼ばれる結果につながったということメェ?なんだか難しいメェ
子どもはみんなが天才というのはこのことなんです。子どもが自分から興味を持ったことを追求できる環境にあれば、どの子でも天才になれる可能性を秘めているんですよ?
それでは、ひとつずつみていきましょう。
子どもの才能を潰さない 天才が育つ幼少期の過ごし方TOP5
子どもの幼少期に最も長い時間かかわり、心理的に影響を与えるのは保護者です。
こんなふうに言われると肩に力が入ってしまうかもしれませんが、子どもの才能を潰さず天才が育つ幼少期のかかわり方に、特別難しいことは必要ありません。
「高額なおもちゃや教材が必要なのでは?」
と不安になる方がいるかもしれませんが、それも必要ありません。
大切なのは子どもが過ごす空間が、発想力を高められる環境であることです。
それでは天才が育つ幼少期の過ごし方について5つのポイントに分けてみていきましょう。
【第5位】たくさんの本に囲まれている
「本を読む子は賢くなる」とよく言われます。
静岡大学大学院教育学研究科の村山功氏のチームによると
児童生徒の読書活動は、教科の学力に影響を及ぼすことが確認された。
特に、読書好きの児童生徒ほど教科の学力が高いという傾向が、非常に強固であることがわかった。
また、平日における一定時間の読書も教科の学力と関係していることが示された。
と結論づけています。
また、イーロンマスクやビルゲイツなど、世界で天才と呼ばれる人物は無類の読書家です。
それなら子どもたちには1日2時間は読書をするように伝えるメェ!!今すぐ言ってくるメェ!
いやいや、羊二朗さん待ってください!それでは逆効果になってしまいますよ。「親に読みなさいと言われたから嫌々読んでいる」のでは楽しくもなければワクワクもしません。重要なのは子どもが主体的に読書を楽しむことです
親ができることは、たくさんの本にふれられるように環境を工夫することなのです。
- 本をいつでも読める環境を整える
- 親が楽しそうに読書をする
- 絵本を楽しく読み聞かせる
「読みたいな、調べてみたいな」と思ったときに、近くにある本をひらける環境であれば、子どもは自然と本とふれあい親しむことができます。
また、子どもにとって大きな影響力があるパパやママが楽しそうに読書をしていると、本を読むことは楽しいことだと感じ、自然と本をひらくようになります。
幼児期は絵本の読み聞かせにも同様の効果があり、10歳までにどれだけ本にふれたか、読んでもらったのかによって子どもの語彙力に大きく影響を与えることがわかっています。
パパやママからの語りかけに加えて、読み聞かせでたくさんの言葉にふれることで語彙力が高くなるのです。
子どもに本を読みなさいと強要するのではなく、子どもが自分から本に興味をもてるような工夫が必要だということメェね
そういうことですね
【第4位】運動を積極的にする
これはなんだかイメージしやすいメェ!野球やサッカーの選手は天才だメェ!
そうですね。ひとつのことを追求するという点では、アインシュタインと同じです。このほかにもスポーツをすることは子どもの才能を伸ばすメリットがたくさんあるんです
どんな効果があるのか知りたいメェ
それではどんなメリットがあるのか、みていきましょう
■運動をすることのメリット
- バランス感覚が育つ
- 姿勢が良くなる
- 集中力がアップする
- 体幹が鍛えられる
- 有酸素運動により脳の「海馬」が育つ
文部科学省は、運動能力と学習能力が比例する傾向にあると発表しています。
スポーツが学習能力に関わってくる理由にはどんなものがあるのでしょう。
運動することで、子どもの得意なことをみつけ、伸ばすことができる可能性があります。
そして、身体を動かしたり、よりよいパフォーマンスのために姿勢を整えることで体幹が鍛えられます。
体幹が鍛えられると集中力がアップ。その結果、様々な場面で力を発揮することができるのです。
試合に勝つことや、技術を磨くためには何が必要なのかを考えることにより、発想力やチームメイトとのコミュニケーション能力も身につきます。
そして、学習と記憶をつかさどる「海馬」は有酸素運動をすることで容量が増えるので、日ごろから運動を取り入れて過ごすと学習面にも良い相乗効果が得られますよ。
【第3位】遊びのカタチを決めない
羊二朗さん、子どもの遊び方を羊二朗さんが決めてはいませんか?
まさか!!そこまで過保護にしてはいないメェ
それならいいのですが…子どもの遊びに「次はあれをやってみよう」「こっちのほうが良いんじゃない?」と大人が口を出しすぎてはいけません
それなら何度も言ったことがあるメェ…
そうですね。気づかないうちに言ってしまっている親が多いのですが、遊びは子どもの発想力を鍛える最大の場所なのです。危険がない場合は、大人は子どもの動きに合わせて見守り、口を出しすぎないようにしましょう
気づかないうちに…本当にそうだメェ
子どもは遊びの中でたくさんのことを考え、思いつき、それを実践します。
その過程が子どもたちの想像力を育てていくのです。
高額なおもちゃや、教材は必要ありません。
子どもたちが自分で考え、発想することが一番大切です。
子どもの才能を育てる遊びとして最適なのは「自然の中で遊ぶこと」です。自然は予測できない出来事が多々起こります。
これは「遊びのカタチを決めない」ことに繋がります。
何が起こるかわからない中で、どんな対処をするのか、こんなときはどうしたら良いのかを幼少期から体験することで、子どもの発想力やコミュニケーション能力が育つのです。
自然の中で遊ぶことの重要性については、別記事「 【TOP5】地頭が良い子が育つ家庭の特徴とは?最強の遊びも紹介」でも詳しく解説しているので併せて参考にしてください。
「それは危ないからこっちで遊ぶメェ!」とよく子どもたちに言ってしまっているメェ
もちろん、本当に危険なことや、マナーに反することをしたときはしっかり伝えるのが親の役割です。そうではないときは子どもの主体性に任せ、いろいろな経験をさせてあげましょう
【第2位】役に立たないことを大切にする
羊二朗さんのお子さんは何かハマっていることがありますか?
息子は虫取りにハマっているメェ! どこの公園には大きなカブトムシがいて、ここの公園にはセミがたくさんいて…と、研究者のように伝えてきたり、暇があれば図鑑を開いてミーが知らない種類の虫まで覚えてしまっているんだメェ
すばらしい!! 実は息子さんのその姿はとても大切なことなんですよ
でも、どんなに虫の名前を覚えても、学校の勉強には全く役にたたないメェ
…
ん? コリー先生? どうしたメェ?
羊二朗さん、言ってしまいましたね…言ってはいけない言葉を…
え!? なんだメェ? コリー先生怖いメェ!
羊二朗さんが先ほど言った「勉強に役に立たない」というその言葉が、子どもの才能を潰してしまう恐ろしい言葉なんですよ
そうなのかメェ!!?
ここはしっかりとお伝えする必要がありますね。羊二朗さん、心して聞いてくださいね
シュン…はい…しっかり聞きますメェ…
虫が好きな子や車好きな子、石を拾うのが好きだったり、戦隊ものが好きな子。
お人形遊びにハマっていたりおしゃれに夢中な子。
子どもたちが興味をもって主体的に動いているとき、大人から見ると
「勉強しないで、そんなことばっかりして」
「そんなことに夢中になっても何の役にも立たないのに」
と思ってしまうかもしれません。
ですが、この「大人から見ると一見、役に立たないこと」が幼少期の子どもにとっては非常に大切なのです。
子どもは興味を持ったことに主体的に取り組んでいるとき、新しいことをどんどん吸収しています。
新しいことを覚え、頭の中で情報を整理することは学習の基本になります。
子どもたちは遊びを通して学習のプロセスを身につけているのです。
この大切な場面で、何も知らない大人が「そんなの役に立たないからやめなさい」「そんなことより勉強しなさい」と言ってしまうと、自分が夢中になっていることは良くないことなんだと、それをしていた自分自身を否定されたと感じます。
子どもはやる気をなくしてしまい新しいことにチャレンジする気持ちを失ってしまうのです。
このとき、パパやママに「こんなにたくさんの電車の名前、よく覚えたね」「きれいな石!どこで見つけたの?」と興味を持ってもらえることで、自分が夢中になっていることはすごいことなんだ!と自己肯定感が育ちます。
自己肯定感が育つことは、別記事「 褒めるだけは逆効果!自己肯定感の高い子どもの親の特徴とは?」でも解説していますが、新しい挑戦へのパワーになるのです。
子どもの才能を伸ばしていけるような声がけをしていきたいですね。
コリー先生、ミーはとんでもないことを子どもたちに言うところだったメェ
羊二朗さん、わかってもらえましたか?子どもたちは才能の塊です。それを親の言葉で潰してしまうなんて本当に恐ろしいことですよね? 子どもたちがハマっていることに興味を向けて応援できるような親子を目指しましょう
これから気をつけるメェ
【第1位】日常にちょっとした変化をつくり出す
日常に変化?毎日毎日忙しくて、変化を求めるというのはちょっとハードルが高いメェな
毎日、新しい遊び場に行くといったような大きな変化は求めていません。ちょっとした変化でいいんですよ
ちょっとした変化…より難しいメェ。詳しく説明してほしいメェ
それでは、子どもたちの日常にちょっとした変化をつくり出すメリットとその方法を紹介していきますね
コリー先生、お願いしますメェ
子どもたちにとってパパやママと一緒に経験する「はじめて」はドキドキワクワクを感じる嬉しい出来事です。
このドキドキワクワクによって、脳からドーパミンという物質が分泌され、子どもたちは幸福感ややる気を感じるようになります。
この「はじめて」の感覚を積極的に経験させてあげることで、子どもたちの中で新しいことに挑戦したいという意欲が生まれるのです。
とはいえ、生活のなかで大きな変化を毎日つくり出すのは大変なことです。
そんなときは生活の一部分のそのまた一部を「はじめて」にしてみましょう。
例えば、買い物先はいつも行くスーパーだけど「今日はいつもと違う入り口から入ってみよう」「いつも買うドレッシング、今日ははじめてこの味に挑戦してみない?」そんな大人から見たらささいな「はじめて」も子どもにとってはワクワクする出来事になります。
毎日のちょっとした積み重ねで、子どもたちの意欲を育むことで、主体的に動ける子になってほしいですね。
まとめ|子どもの才能を潰さない天才が育つ幼少期の過ごし方TOP5
ここまで、子どもの才能を潰さない 天才が育つ幼少期の過ごし方についてみてきました。羊二朗さん、子どもはみんな天才という意味が分かってもらえましたか?
最初は、全然わからなかったけど、子どもの才能は親の関わりしだいでどんどん伸びていくことが分かったメェ。ミーの子どもたちはみんな、天才になるメェ
わかっていただけて良かったです。それでは羊二朗さん、おさらいしていきましょう
子どもを天才にするために、親は環境を整える
- 本が読みたいときにすぐに読めるような環境
- スポーツに親しめる習慣作り
- 遊びの幅が広がるように自然豊かな遊び場に連れていく
- はじめての経験を日常のなかにちりばめる
子どもを天才にするために、親は子どもの才能を潰さない
- 遊びのカタチを親が決めず、子どもの発想力を信じる
- 子どもがハマっていることを大切にする
- 「役に立たないから」「そんなこと」は禁句!
幼少期は子どもたちの人生において、大きな影響を与える大切な時期です。
たくさんのことを素直に感じ吸収するこの時期に、いちばん身近にいるパパやママの関わりと工夫が子どもたちの才能を大きく開花させるきっかけになるかもしれません。
これまで見てきたように、子どもたちの「好き」は無限の可能性にあふれています。
その大きな可能性を潰してしまわないように、のびのびと発想できる環境を整えてあげましょう。
大人が思いつかないような自由な発想を見守ることが子どもたちの才能を伸ばし、天才を育てる一番の近道です。