経済力がなくても問題なし!お金をかけずに賢い子に育てる5つの方法
コリー先生!子どもを育てるってどうしてこんなにお金がかかるメェ!?
羊二朗さん、いきなりどうしたんですか!?
羊助の塾代に、羊太の野球教室、羊平のスイミング、メリーのピアノにメイ子の幼児教室…ミーは破産してしまいそうだメェ…
羊二朗さんのおたくは、お子さんがたくさんですもんね
やっぱりお金をかけないと賢い子にはならないメェ?
『子どもの学力と世帯年収が比例している』という研究結果はありますね。また、東大生の家庭の平均年収は約1000万といわれています
おお…ミーはいったいどうしたらいいんだメェ?
しかし、東大生の1割以上の家庭は年収450万円以下だということもわかっています
ん? ならミーの子どもたちにもまだまだ望みはあるということメェ!?
もちろんです! 今回は、経済力に関係なく子どもを賢く育てる方法にについて紹介していきましょう
すごく興味がある話だメェ! しっかり聞くメェ!
1500万円越え!?なんで子育てはお金がかかるのか?
子どもの進路は私立の学校や公立、国立と様々ですが、子どもが0歳~高校を卒業する17歳までにかかる養育費の目安は約1599万円と言われています。
参照:総務省HP
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/furusato_tax/pdf/070601_1_si3.pdf
1人につきそんなにかかるメェ!?ミーの家は…大変な額になるメェ…
子どもが成長するにつれて、だんだんと教育費は高額になります。
そして1番お金がかかるピークが、大学入学から卒業までの期間です。
大学生の生活費は、進学先によって変わってきます。
1年間の目安としては、国立で約84万円・公立で約77万円・私立で約62万円です。
教育費については、国立で約59万円、公立で約60万円、私立で約131万円になります。
「子どもの大学費用に不安を感じている…」という人は、子どもが生まれたタイミングから準備を始めることが大切です。
準備のひとつとして、幼児期にできる”お金をかけずに子どもを伸ばす方法”を身につけ、子どもたちの才能をぐんぐん伸ばしくようにしましょう。
お金をかけなくても子どもを伸ばす子育て5選
「子どもの才能を伸ばしたい!」
「わが子の得意なことを見つけたい!」
という思いからいろいろな塾や習い事にお金をかけたり、知育教材を探したりしてしまいがちですが、それが必ずしも自分の子にとってプラスになるとは限りません。
お金や時間を無駄に費やすことなく、いろいろな方法で子どもを伸ばす子育てを考えていきましょう。
1.公共の施設やイベントにたくさん行く
羊二朗さんが住んでいる地域の公共の施設はどんなものがありますか?
ミーの家に近くには科学館があるメェ。夏休み期間は虫のイベントをしていて、この間から羊平が行きたがっているメェ
羊二朗さん、それはチャンスですよ!
ど、どういうことだメェ?
お金をかけなくても子どもが伸びている家庭は、公共の施設や、地域のイベントをうまく使っているんです!
地域には図書館・科学館・博物館・など子どもの知的好奇心を刺激する公共の施設がいくつもあります。
大人にとっては
「昔からある場所だから…」
「遊園地じゃないから…」
とあまり魅力を感じないかもしれません。
しかし、それらの場所は子どもの「知らないことを知りたい!」という気持ちを高める原動力になるのです。
子どもの世界観を広げるためには、小さい頃からたくさんの体験をすることが大切です。
それでは、各施設の魅力についてみていきましょう。
図書館
たくさんの絵本にふれるというのは、子どもにとって大切なことです。
図書館はそれに加えて、図書館のスタッフが読み聞かせをしてくれたり、そこに居合わせた子ども同士・親同士の交流が生まれたりもします。
読書のスタンプラリーや、おすすめ絵本コーナーなど、子どもたちが本を読みたくなるような取り組みに、力を入れている図書館もありますのでぜひ、活用しましょう。
読書の重要性については、別記事「 【天才の育て方】才能を開花させるための幼少期の過ごし方TOP5」でも解説しているので参考にしてください。
科学館・博物館
科学館は、科学一般に関連する展示を行う博物館のことです。
子どもたちが科学に興味を持ち、得た知識をいろいろなことに応用できる子どもに育ってもらうことを目的としています。
科学館や博物館では実際に見たり、触ってみたりできる体験学習の場を設けているところが多く、公の施設だと、無料や低額で入館できる施設も多数あります。
そういえば、メイ子を連れて科学館に行ったあとから、メイ子はよく夜空を見上げて観察しているメェ
きっと、科学館で見たプラネタリウムの体験がメイ子さんの知的好奇心を刺激したのでしょうね。そうやって、見聞きした知識を実体験に生かすことで学びが深まっていくんです
企業や職場の体験会
車屋さんや、電気屋さん、また自衛隊や消防署などの認知が目的の体験会は、ネットで検索すると数多くみつかります。
特に土日や連休中は子ども向けのイベントが多い傾向にありますよ。
本物の消防車に実際に乗車できたり、ソーラーを使ったおもちゃを作ってみたりと、専門的な分野にふれることができるため、子どもたちの興味をひく催しが見つかります。
2.スーパーや物産展を活用する
物産展はまだしも、スーパー??なんだか日常的に目にすることばかりで、ワクワクしない気がするメェ
注目するべきは、スーパーや物産展の特産コーナーです!産直の品や他県の特産品など、地域が推している食材にふれて実際に食べてみることにポイントがあります
スーパーや物産展で目にするご当地限定商品や、他県の特産品コーナーには、現地に行かなくても手に入る本物がたくさんあります。
もちろん実際に旅行に出かける経験は、新しい刺激にふれられることから、特別な成長が得られます。
しかし度々遠くに旅行に出かけるためには、時間もお金もかかるという問題があります。
その点、物産展では、旅行に行くほどのお金をかけず、本物の味を味わうことができます。
「この桃は○○産だから、やっぱりおいしいなぁ。○○はモモの特産地なんだ!」
おいしいものを食べたことが記憶として残っていると、実際に学校の授業で地域のことを学んだときに、経験と学びが結びつきます。
度々行くスーパーでも、野菜や果物1つひとつに産地があり、日本のいろいろな地名を知るきっかけとなります。
3.選ぶ経験をたくさんさせる
羊二朗さん、お子さんと遊ぶときに、遊びを決めるのは誰ですか?
その日の遊びはミーが厳選した場所に行くことにしているメェ。その日の様子によって公園にしたり、お散歩コースにしたりといろいろと考えているんだメェ
遊びに変化を持たせることはとっても大事なことです。しかし、時にはお子さんに「何の遊びをしたい?」と問いかけてみてください
それは何のためだメェ?子どもはすぐにゲームセンターやら真夏の公園やらとんでもないことを言いだすんだメェ
確かに小さい子どもはまだ、予測する力が未熟です。遊びの提案もとんでもない答えが返ってくることもあるでしょう。なぜ、子どもに遊びを選ばせると良いのか、今から説明していきますね
コリー先生、お願いしますメェ
子どもに「今日は何の遊びをしたい?」と問いかけるこで、子ども自身が考える習慣を身につけることができます。
この習慣が自然に身についていることで「思考力」「判断力」「行動力」が身につき「自分で決める力」のある子どもに育ちます。
例えば保育園でお絵描きをするとき…
普段から自分で決める習慣がついている子は自分のイメージをすぐに画用紙に描き始めることができるのですが、いつも大人に行動を決めてもらっている子は
「先生、これでいい?」
「この色でいい?」
と何か決めるたびに不安になります。
そうしている間に、他の子は絵を完成させ、次の遊びに行ってしまいます。
慎重に物事を決めるのは悪いことではありませんが、その考えている時間は脳をフル活用させている貴重な時間です。
そういうことかメェ!子どもたちの考える機会をミーが奪っていたのかメェ。子どもに選ばせることにそんな意味があったとは、驚きだメェ
ときに、大人が驚くような提案をしてくることもあるでしょう。しかし、それを頭から否定せず、まずはやりたい気持ちに共感してください。できないことであればなぜできないのかをゆっくりと説明するようにしましょう
4.能動的な遊びをさせる
羊二朗さん、能動的な遊びといったら何を思い浮かべますか?
能動的…サッカーや野球はいろいろと頭で考えながらプレーするから能動的だと思うメェ
スポーツをするのはもちろん良いですし、公園で砂遊びをしたり、難しい遊具に挑戦するのも能動的な遊びといえるでしょう
じゃ、受動的な遊ぶというのは?
受動的な遊びはYouTubeを流し見したり、テレビを見たりといった情報を受け取るだけの遊びのことを言います
あ~、テレビやYouTubeは子どもも静かに見ているし親も楽だメェね
ですが、子どもの脳の育ちは、小さいころに能動的な遊びをどれだけしたかが重要なんです。特に、子どもたちの発達に良い影響を与える遊びがあるので今から紹介しますね
ごっこあそび
1歳児ごろになると、子どもたちは、日常の動作の真似っこをし始めます。
四角いブロックを電話に見立てて耳に当ててみたり、ぬいぐるみを横に寝かせてトントンと寝かしつけてみたり。この真似っこが、幼児期のごっこ遊びへ発展していきます。
ごっこ遊びは、想像力・言語能力・自己認識・自己発揮・コミュニケーション能力など、たくさん能力向上のメリットがある遊びです。
日常動作の定着にもつながるので、子どもがごっこ遊びを始めたら、チャンスです。
どんどんイメージを膨らませられるように、環境を整えたり、イメージに沿った声かけをしていきましょう。
工作
「ものをつくる」体験は子どもたちの考える力を育てるために、とても大事です。
何かを作る時、「こうかな?」「こうしたら上手くいきそう」と考えたり、失敗しても、「もう一回やってみよう!」とあきらめずに考えたりする体験を通して、先を見通す力や、間違えを修正する力、次の方法を考える力など「思考力」がぐんぐん伸びていきます。
「物事を順序立てて考える」ということは、社会生活を送る中で大事なスキルになります。
見通しをもつことができると、失敗を予想することができたり、時間配分ができるようになります。
時には、手順通りにやってみても失敗するという予想外なことも起こります。
その失敗をただ悔やむだけでなく、そこから多くを学び取り、挑戦を続けられるようになれば大きな成長です。
また、手先を使った遊び別記事「 一人遊びができない子の親の特徴TOP5!家事・仕事がはかどらないのは親のせい?」でも解説しているように、集中力のアップにもつながります。
5.親子の対話をたくさんする
これからの時代は「思考力」が必要といわれます。
2020年度に改正された教育課程でも、「思考力」の育成に重点が置かれています。
思考力ってなんだメェ?
思考力とは、自分の経験や知識を基に、考えや感情を分析・統一して概念を形作る能力です
とっても大切な能力だメェ
思考力を育てるためにもっとも重要なのは、親子の対話です。子どもにとって1番身近にいる親が、どれだけ対話を大事にしているかによって、子どもの思考力の育ちが変わってきます。
言葉のシャワーをたくさん浴びた子が、語彙力が伸びると言われているあれメェ?
確かに小さいころから、たくさんの言葉に触れた子どもは、語彙力が高くなる傾向があるようです。そして、思考力を育てるのはもうひとつ上の段階ですね
また、難しいことを言うメェ?
羊二郎さん、そんなに難しいことではありませんよ
成長するにつれて、少しずつ自分の思いを単語や2語文で伝えられるようになります。
そうなったらまずは、言葉をしっかりと使わせてあげましょう。
子どもがたどたどしい言葉で伝えようとするのを
「あ〜、〇〇なのね?」
と奪ってしまうのではなく、適度に相槌を打ちながらしっかり聞いてあげることが必要です。
「子どもが独り言を言うようになる」ことは、脳が成長している証拠です。
子どもが無意識に自分の考えを口に出しているときは、論理的思考力が成長している真っ最中です。
たとえ、単語が間違っていたり、おかしな文章であったとしても、子どもの発言を遮らずに、たくさん喋らせて考えさせましょう。
そして、日常的に親子の会話の中で、子どもに質問して、考える機会を与え、子どもに話をさせることで、子どもの脳の成長が加速していきます。
羊二郎さんのお家では、羊二郎さんとお子さんのおしゃべりの量はどちらが多いと思いますか?
ミーがダントツで喋っているメェ
なんだかちょっと、想像できるな…。親の発言が多いほど、子どもが話す機会を奪い、思考力の低下につながることになるので注意が必要です
子どもは、考えを言葉にするという工程に大人より時間がかかります。
穏やかな気持ちでゆっくり受け止め、さらに子どもに質問を投げかけてみることで、普段の対話により子どもの思考力を伸ばすことができます。
【まとめ】お金をかけなくても子どもを伸ばす子育て
子どもに対して有益なことをしてやりたい。
そう思うあまり「お金をかけている」こと自体に親が満足感を感じて安心していませんか?
確かに、ミーは、習い事をしている、お金をかけているという安心感を感じて、自分では何もしてやれていなかっためぇ
子どもの発達のために必要な要素が、お金をかけることだけじゃないということがわかったメェ。身の回りにある、お金のかからない教材を見極めて有効に活用することにするメェ
それでは、今回の記事で紹介した「お金をかけなくても子どもを伸ばす子育て」をおさらいしてみましょう
お金をかけなくても子どもが育つポイント5つ
- 公共の施設や、イベントにたくさん行って、いろいろな体験をする
- スーパーや物産展を上手に活用し、本物にふれる
- 子ども自身に選ぶ経験をさせ、自分で決める力を身につける
- 能動的な遊びをさせることで、想像力・言語能力・自己認識・自己発揮・コミュニケーション能力を養う
- 親子の対話をたくさんすることで思考力を養う
今回の記事では、お金をかけなくても子どもを伸ばす子育てについて解説しました。
子どもが本当に求めているものは、お金をかけて手に入れるものではなく、大好きなママやパパと一緒にいろいろな経験をすることなのではないでしょうか?
ママやパパに見守られている安心感のなかで、ワクワクする体験をしているとき、子どもの脳はとても活性化します。
楽しい経験を親子でたくさんすることで、子どもたちの成長をサポートしていけたら良いですね。