【小学生・中学生】反抗期の子育てで疲れた時のストレス解消法とは?
あぁ~、イライラが止まらないメェ
羊二朗さん、恐い顔をしてどうしたんですか?
息子の羊太が反抗的な態度ばっかりとってくるから、ついついミーもカッとなって怒鳴りつけてしまったメェ
ほうほう…
妻の羊子も羊太の口ごたえに疲れてしまって、「もう一人になりたい…」なんて言っているメェ…
羊太くんは中学生でしたっけ?
中学1年生だメェ。小学生の時から反抗的なことはあったメェ。でも最近の羊太の態度は目に余るものがあるメェ!
羊太くんはちょうど、第2次反抗期と呼ばれる時期にさしかかっていますね。このころは学校での人間関係も難しくなったり、人と自分を比べて複雑な気持ちになったりと、子どもにとってもモヤモヤがつのる時期なんです
まさにそんな感じだメェ!
羊太くんが今、どんなことを考えてどんな気持ちでいるのかがわかってくると、羊二朗さんも羊子さんも少し気持ちが楽になるかもしれません。一緒に考えていきましょう
お願いするメェ
親だってイライラしちゃう 小学生・中学生の反抗期の特徴
羊二朗さん、羊太くんの反抗的な態度というのはどんな感じですか?
羊太は、妻やミーに対してとにかく生意気な態度をとってくるんだメェ!!言われたことはしない、何か注意すると「うるさい!」と怒鳴ったりするんだメェ
それは羊二朗さんも羊子さんも困ってしまいますね。我が子の反抗的な態度にイライラが募る気持ち、とてもよくわかります。ですが、少し冷静になって見てみましょう。ほかのお家のお子さんたちもいろいろな方法でモヤモヤする気持ちを表現しているんですよ
小学生・中学生の反抗期の特徴
- 親に対してなめたような態度をとる(言葉遣いが悪くなる)
- 話しかけても無視をする
- 暴力をふるったり・物に当たる
【特徴1】親に対してなめたような態度をとる
幼年期の子どもにとって、親は一番大きな存在であり、依存の対象でした。
ですが、小学校高学年から中学生になると、生活する環境が広がり人間関係も幅広くなっていきます。
先生・友達・先輩・後輩などいろいろな他人と関わることで、世の中の見方や考え方がぐんと広がり自分なりの正義を探し始めます。
親に対しても、自分と考え方が違ったり、親の欠点に目が向くようになったりすることで、反抗的な態度をとることがあります。
親や身近な大人を批判したり、自分の発言に対してどう返してくるのか試したりしながら、自我を形成している最中なのです。
【特徴2】話しかけても無視をする
今まで学校であったことをたくさん話してくれていたのに、ある日突然
「ふーん」
「へぇ」
「知らない」
など、話をしてくれなくなることがあります。
ひどいときには話しかけても無視されることも…。
このような子どもの態度に、親は「子どもの心が離れていってしまう」と不安に感じるかもしれません。
しかし、子どもは子どもで精神的に自立しようとしている最中なのです。
親に何でも話すことを恥ずかしいと感じたり、この態度をとったらママやパパはどんな風に返してくるんだろうと試したりする中で、親とのちょうど良い距離感を模索しています。
この時期は無理やり話しかけるようなことはせず、子どもなりの距離感に合わせて向き合っていくようにしましょう。
【特徴3】物に当たったり、親に暴力をふるう
イライラした気持ちをどこにぶつけたらいいかわからず、物に当たったり、親に対して暴力をふるうことでストレスを発散させようとします。
■ストレスの発散方法
- ストレス発散の方法を知らない
- 怒りやモヤモヤを言葉に出して表現することが難しい
- 怒りを自分の中でコントロールできない
そんな場合に、おさまらない怒りをどこに向けたらいいのかわからずこのような行動に出ることがあります。
この時期の子どもは自立に向けて準備している状態。
相手を思いやる・周囲を見て行動する・自分で決めて行動する力が身につくまでにはまだもう少し時間が必要です。
子どもによっていろいろな反抗の形があるんだメェね。でも、なんで子どもは反抗したがるんだメェ?みんな仲良くおだやかに過ごす方が楽しいメェ
この反抗は、子どもたちが成長していく中で大切な過程の1つなんです。羊二朗さんも胸に手を当てて自分の学生時代を思い出してみてください
メェェェ…思い出したくないメェ…
い…いろいろあったんですね…
小学校高学年から中学生の子どもが反抗する原因とは?
思春期(小学校高学年~中学生頃)にみられる第2次反抗期は、子どもが精神的な自立をするためにおこる大切な成長過程です。
心と身体が子どもから大人へ変化していくこの時期、子どもたちの身体は性ホルモンの分泌により少しずつ男性らしい体・女性らしい体へと成長していきます。
急速に分泌が増えた性ホルモンの影響もあり、子どもたちはイライラしたり心身の状態が不安定になることがあるのです。
心の成長では、今までずっと心理的に依存していた親から離れ、
「自分を大人として見てほしい」
という思いが現れ始めますが、まだすべてにおいて自立できるわけではありません。
自我を確立する過程で不安になってしまう
第2次反抗期は、不安な気持ちやモヤモヤを自分の中で処理できません。
なので、いちばん身近な親にイライラをぶつけてみたり、時に甘えたくなって依存してみたりをくり返しながら自分の価値観や自我を確立していく時期なのです。
学校での人間関係も今までより複雑になってきます。
友人に気を使ったり、先生に叱られたり、家族ではない周囲の人たちとの関り方を模索しながら付き合うようになるので、今までよりも人間関係に疲れを感じやすくなります。
また、人と自分の違いを敏感に感じ取り「うらやましい・憧れる」という気持ちや、「自分は○○さんに比べて…」と劣等感を感じ自信が持てなくなることも。
日々、様々なことに対して葛藤をくり返して必死でもがいている、そんな時期なのです。
羊太も、ただ反抗しているわけじゃないってことなのかメェ。なんとなく、ミーが羊太を怒鳴りつけたのは間違っていたように思えてきたメェ
おぉ!そこに気づけた羊二朗さん。さすがですね!それでは反抗期の子どもたちにはどう関わっていくのが良いのか、みていきますよ
口ごたえ・怒鳴る・物に当たる どうしたらいい?子どもの反抗期への対処法
この間まで、一緒に楽しく遊んでいた我が子が第二次反抗期をむかえ、話もまともにできなくなった。
そんな急激な変化に戸惑ってしまいますよね。
ひとこと何か言うと、口ごたえが返ってくるし…
そんな子供の反抗期にどう向き合ったらよいのでしょう。
4つのポイントにまとめました。
反抗する子どもへの対処法
- 1人の大人として接する
- 干渉しすぎない(一線を越えた場合はしっかりと?る)
- 否定はせず、最後まで話を聞く
- 反抗は一過性のものだとわりきって考える
【対処法1】大人として接する
第2次反抗期をむかえた子どもたちは、少しづつ大人の思考に近づいてきています。
「子どもだから」
「どうせできない」
など、子ども扱いされることにはとても敏感で嫌がります。
考えを頭ごなしに否定せず、1人の人間として接するようにしましょう。
ママやパパが仕事で感じた悩みを相談してみるのもいいかもしれません。
「意見を聞いてもらえた」
「対等にあつかってもらっている」
という気持ちは子どもの自尊心へとつながっていきます。
【対処法2】干渉しすぎない
親が子供の行動を気にしてしまう気持ちはわかります。
でも心配だからと言って相談されてもいないのに、友だち関係に口を出したり、遊びの時間を極端に短く指定したりするのは、子どもの自尊心が傷ついてさらに反抗心をかき立てかねません。
何かあったらいつでも相談できる関係を保ちつつ、子どものことを信じて見守る姿勢が大切です。
「干渉しすぎない」と言いましたが、口を出さなければならない場面があることも知っておいてください。
それは、子どもがルールを破り一線を越えようとしているときです。
こんなときはしっかりと叱りましょう!
- 「死ね」「殺す」など、命を軽くみるような言葉で人を傷つけたとき
- 家族で決めたルールを理由なく破ったとき(〇時までには家に帰るなど)
- 親や他人に暴力をふるい傷つけたとき
これらの行動は、犯罪につながってしまうリスクがあります。
いくら、成長過程だから干渉しすぎないように…と言っても、完全に目と心を離すのではありません。
限界設定を想定し、いざという時にはしっかりと叱るようにしましょう。
【対処法3】否定から入らず、まずは子どもの話をきいてから
子どもが自分の考えを話し始めた時、
「いや…でも」「それって○○の方がいいんじゃない?」と否定から入ってしまうことはないですか?
大人からしてみたら、それじゃあ絶対に失敗するだろうと思うような意見でも、自分が考えた意見を頭ごなしに否定されたら話しをする気持ちもどこかへ行ってしまいますよね。
まずは子どもの話を最後までよく聞いてみましょう。
話したいと思った子どもの本当の気持ちは、アドバイスがほしいわけではなく、ただ聞いてほしかっただけかもしれません。
「こうしたらいいんじゃない?」
と提案するより前に「辛かったね」「難しいねぇ」と親が共感の気持ちを伝えることで、
「話を聞いてもらった」
「自分の気持ちを理解してもらえた」
という満足感が感じられるようになります。
アドバイスは子どもから求められた時にとっておいて、まずは話を聞く姿勢で向き合いましょう。
【対処法4】反抗は一過性のものだとわりきって考える
一度反抗期が始まると、「○○をしたから劇的に素直になる!」なんてことはまずありません。
前の章でも見てきた通り、自分の感情や人間関係に葛藤しながら少しずつ感情のコントロールを覚え、人間関係を円滑に築いていく技を身につけていくための時期なのです。
毎日毎日、反抗的な態度をとられると、親もイライラしてしまいますが「いつか過ぎ去る」と過剰に反応しないのが一番の対処法です。
一般的には第2次反抗期の期間は5~6年間と言われます。
高校生になりホルモンバランスが安定し始めることと、自分なりの感情コントロールを身につけ始め、少しずつ親との関係性も修復していくのです。
「自分の関わりが悪いのでは…」
と不安にならず、「いずれ時間が解決してくれる」と大きな心で向き合いたいですね。
もうやめたい!親が子育てに疲れた時のストレス解消法
反抗期の羊太への接し方はなんとなくわかってきたメェ。残る問題は妻の羊子だメェ。この頃は子育てと羊太の反抗的な態度に疲れてしまって「一人になりたい…」とミーに言ってくるんだメェ
それは大変ですね…
このまま放っておくと羊子は「うつ」になるんじゃないかと夫であるミーは心配しているメェ
子育てをがんばっているママやパパが、時にうまくいかず「もうやめたい」「一人になりたい」と思うことは決して少なくありません。そして「一人になる」ことは間違ってはいないんですよ?
一体、ミーはどうしたら良いんだメェ…夫としてできることはないメェ?
それでは羊子さんの子育てへのストレスをどうやって解消していくのか、そのヒントを探してみましょう
ついこの間まで「ママ大好き!」と言っていた我が子が、突然反抗的な態度をとるようになった。
親も一人の人間です。
一生懸命向き合おうとしているのに
「うるさい」
「あっち行って」
と拒絶されたら、頭では成長の一過程とわかっていても悲しくなってしまいますね。
ここでは、第2次反抗期をむかえたお子さんを持つママやパパが、どうやって子育てのストレスを乗り越えていったら良いのかみていきます。
子育てに疲れた時のストレス解消法
- 1人の時間をつくる
- 自分の気持ちを書き出してみる
- ママ友と話をする
- 好きなものを食べて自分を甘やかす
- しっかり睡眠をとる
【解消法1】1人の時間をつくる
家族や友人といる時間も大切ですが、人からの頼まれごとや期待から少し離れ「自分のことしかしない」一人の時間を過ごすことが大切です。
人間の精神のバランスを保つためには、心が穏やかに、不安なことや緊張感のない時間を短時間でも良いので過ごす必要があるのです。
あなたがリラックスできる過ごし方はどんな過ごし方でしょうか?
■リラックスできる過ごし方の例
- 静かな部屋で本を読む
- 録画していたドラマを誰にも邪魔されずに一気に見る
- おしゃれなカフェで一人時間を過ごす
人によっていろいろな過ごし方があるはずです。
家事に育児に仕事にたくさんのやることを抱えているママやパパが、すべてから手を放して自分時間を楽しむことで、ストレス解消し、気分転換しながら子育てをしましょう。
【解消法2】自分の気持ちを書き出してみる
辛かったときや、しんどいなと感じたときの思いを、紙にペンで書きつづってみましょう。
これは「エクスプレッシブ・ライティング」という方法で1日8分間、その日に感じたことを書き出すだけで大幅なストレス軽減が期待できます。
自分の気持ちを文章にすることでモヤモヤした気持ちが落ち着き、話を聞いてもらったかのようにスッキリするとともに、文字にした自分の感情と冷静に向き合うことで、自分の気持ちを客観的に見ることができます。
「カッとなって頭の中がグシャグシャだったけど、あのとき私はこんな気持ちだったんだ」
と振り返ることで、メンタルの強化にもつながります。
【解消法3】ママ友と話をする
ご主人や実家で話を聞いてもらうのも良いですが、同じ思いを経験しているママ友と話をすることで、自分だけが…と思っていた気持ちがふっと楽になることがあります。
習い事の送迎や、買い物先で出会った時、もしくはお互い時間をつくって近況を話すことで、モヤモヤしていた子育てのストレスが解消されることが期待できます。
また、リアルなママ友とは深い話ができない場合はSNSで同じ悩みを抱えるママを見つけて話をしてみてもいいでしょう。
顔も住んでいるところもわからないからこそ、本音で相談できるという安心感があるかもしれません。
【解消法4】好きなものを食べて自分を甘やかす
疲れた時に甘いものが食べたくなることはないですか?
気持ちが張りつめているときに、甘いものを食べることでストレスが軽減されるという研究結果があります。
これは、甘いものを食べることで脳内の「セロトニン」の分泌が増える影響だと考えられています。
最近では、食べることで一時的なストレス軽減が期待できるチョコレート商品もありますね。
上手に自分を甘やかして、がんばっている自分をほめてあげましょう。
【解消法5】しっかりと睡眠をとる
ストレス解消の一番の基本は睡眠と言われています。こころも身体も疲れてしまった時はしっかり睡眠をとり、脳を休めることで疲れをとりましょう。
睡眠不足の状態は交感神経が副交感神経よりも優位に立ち、興奮作用のあるアドレナリンというホルモンを多く分泌します。
アドレナリンは攻撃性を強める性質があるため、イライラしたり怒りっぽくなったりと親子関係悪化の原因にもなります。
大きな気持ちで子どもの反抗を受けとめるためにも良質な睡眠をとることが大切です。
1人の時間の大切さがよくわかったメェ。さっそく家に帰ったら羊子の話を聞くことにするメェ。羊子が気分転換できるように次の休みは一人で出かけるように提案してみるメェ!
羊二朗さん、名案ですね。羊子さんの子育てストレスが少しでも解消されるといいですね
小学生・中学生のママが子育てに疲れた時の解消法 まとめ
この記事では、小学生・中学生の子どもたちの反抗期への対応と、子どもの反抗に疲れてしまったママやパパのストレス解消法についてみていきました。
大人になる成長過程の中、口ごたえをしたり感情をおもいきり爆発させてみたり子ども自身も1歩1歩悩みながら自立に向けて歩んでいるのですね。
反抗する子どもへの対処法
- 大人として接する
- 干渉しすぎない(一線を越えた場合はしっかりと?る)
- 子ども本人に責任をとらせる
- 反抗は一過性のものだとわりきって考える
子育てに疲れた時のストレス解消法
- 1人の時間をつくる
- 自分の気持ちを書き出してみる
- ママ友と話をする
- 好きなものを食べて自分を甘やかす
- しっかり睡眠をとる
親に反抗している羊太の中で何が起きているのかがわかったことで、ミーのイライラもおさまったメェ。これからは羊太にとって適度な距離感で、大人になろうとしている羊太のことを見守っていくメェ
羊太くんも、今は複雑な思いで正面からは向き合えないかもしれませんが、羊二朗さんや羊子さんの気持ちはきっと伝わっているはずですよ
子育てに疲れたなと感じた時は、親も適度に息抜きをしながら大きな気持ちで子供の成長を見守っていきましょう。