【超危険】子どもの脳に最悪な影響を与える親の行動!手遅れになる前に…
この間テレビを見ていたら「親の関わりで子どもの脳が変化する!」という話を聞いて怖くなってしまったメェ
羊もテレビを見るんですね
バカにしないでほしいメェ! ミーたちのような高尚な羊は…△×○△△××
親の関わりで子どもの脳が変化するというのはとても興味深いですね
だメェ!
たしかに、親の行動や言動が子どもの成長に大きな影響を与えるのは事実です
やっぱり…ミーの日頃の子育てが不安になってきたメェ
では今回は子どもの脳に悪影響を与える親の行動についてみていきましょう
ドキドキするメェ…
【7選】子どもの脳に悪影響を与える親の行動
子どもの脳は、一緒に過ごす人や、その子を取り巻く環境の中でどんどん新しい情報を仕入れ、周囲の人をお手本として育っていきます。
とくに、一番身近にいるパパやママからの言葉、家族での生活習慣は、脳にとって良質な栄養になる場合もあれば、ときに悪影響を与えてしまうこともあるのです。
この記事では、子どもの脳に悪影響を与える親の行動について7つのポイントに焦点を当ててみていきます。
動画ではさらに5つの行動に絞ってランキング形式で解説しています。
ポイント1|睡眠不足になる生活リズム
日本人の睡眠時間は世界平均に比べ短いと言われています。
その事実は、子どもたちにとっても例外ではありません。
睡眠学者の柳沢正史氏は「子ども時代の睡眠不足は一生のハンデを背負う第一歩になるかもしれない」そう警笛を鳴らしています。
生後1カ月~3ヶ月 | 14時間~17時間 |
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生後4か月~11ケ月 | 12時間~15時間 |
1歳~2歳 | 11時間~14時間 |
3歳~5歳 | 11時間~13時間 |
6歳~13歳 | 9時間~13時間 |
14歳~17歳 | 8時間~10時間 |
羊二朗さん、お子さんの睡眠時間は足りていますか?
うちの子羊たちは基本的には良く寝る子たちなんだメェ。でも、親がいつまでもテレビに夢中になっていたり、スマホをかまっていたりする日は、やっぱり遅い時間まで起きていたりするメェ
睡眠は未熟な脳と身体を成長させるのに不可欠です。そして、幼児期の睡眠環境は親の影響がとても大きいです
そんな気はしていたメェ
この時期は、親が寝る時間を決めて、時間が来たら子どもに寝ることを促します。そして、大切なのが安心して眠れる環境を整えてやることです。それでは、睡眠不足が、子どもの脳にどのように影響するのかみていきましょう。
睡眠不足が与える影響1【集中力の低下】
睡眠が不足すると、注意力や判断力が低下します。
短期記憶と呼ばれる、見たものを認識して記憶する機能が悪くなるので、頭の中で情報を処理することができません。
注意力が欠けると、周りの物音や動きによって注意散漫になり、勉強していても効率が下がります。
睡眠不足が与える影響2【論理的思考ができなくなる】
睡眠不足により大脳皮質の前頭連合野という部分に影響を受けると、物事に対して論理的思考ができず、順序立てて行動することができなかったり、決めないといけないことに対してすぐに判断できなかったりします。
睡眠不足が与える影響3【記憶力が低下し、感情コントロールが難しくなる】
睡眠不足が続くと、心と身体に疲れが溜まります。
その結果、疲労感を常に感じてイライラしたり何事にも意欲がもてなくなるのです。
この状態には、感情と記憶を司る大脳辺縁系が影響しています。
睡眠を十分に取ることで脳を休ませ、回復させることができます。
年齢や身体に合った十分な睡眠をとり、脳の健康を保ちましょう。
ポイント2|偏った食事習慣
羊二朗さん、お子さんたちは3食しっかり食べておられますか?
うちの子羊たちは、菓子パンや麺類を好んで食べるメェ
羊なのに草じゃないんだ…子どもの頃の偏った栄養バランスは、発達途中の子どもの脳に大きな悪影響を与えてしまいます。パンや麺類が悪いわけではありません。どちらも「糖質」といって脳にとって大切なエネルギー源になる食べ物です
じゃあ、わが家の子羊たちの食習慣は問題ないメェね。糖質をたくさんとって脳にエネルギーを与え、賢い子になるメェ!
羊二朗さん、大問題です!!菓子パンや麺類単品の食事になってしまうと、栄養が偏り鉄や亜鉛といったミネラルが不足してしまいます
子どもの脳にしっかりと栄養を与えるためには、バランスの良い3食の食事が大切です。
とくに子どもたちに不足しがちな栄養素として「鉄」と「亜鉛」があげられるのですが、この栄養素が不足していると貧血のリスクを高めてしまいます。
貧血の症状により、脳への血の巡りが悪くなることから集中力の低下や情緒不安定を招きます。
パンや麺類だけではだめメェか…でも子どもは好き嫌いをするメェ。なんでもバランスよくはなかなか難しいメェ
そうですね。好き嫌いや偏食は子育てから切り離せない悩みの1つです。無理やり食べさせて食事そのものが嫌いになってもらっては困りますよね。食事を囲むときに楽しい雰囲気づくりをしたり、好きな食べ物の中に野菜や肉を細かく刻んで取り入れてみたりと工夫が必要です
ポイント3|スマホの使い過ぎを放っておく
羊二朗さん、お子さんたちは1日どのくらいスマホを使っていますか?
耳をふさぎたくなる話だメェ。末っ子のメリーはYouTubeというものを覚えてから、暇があればスマホをみているメェ…良くないことはわかっているメェが、取り上げると鬼のような顔で怒るんだメェ
昔はテレビは一家に一台あれば十分でしたが、現在はスマホやタブレットなど、いつでもどこでもメディアを楽しめる時代になりました。
小さい頃からYouTubeやテレビ番組に常に触れている子どもたちは、外遊びや親子のふれあいから感じ取られる脳への刺激を受ける機会を逃しながらおおきくなります。
東北大学の川島隆太教授は、5歳から18歳の児童・生徒224人を対象に3年間、脳の発達をMRIで調査しました。
その結果、毎日スマホを使う子どもは大脳灰白質の体積が発達する過程に遅れが見られていることがわかったのです。
大脳灰白質は脳のなかでも、知性を司る部分です。
五感から入ってくる情報を認識・知覚し、整理した情報から運動を命じたり、予想や計算、推理を行います。
スマホの長時間利用により発達が遅れてしまうなんて、恐ろしい話だメェ!
脳に影響が出てしまうとなると、どうにかしてスマホの長時間利用は避けたいものです。YouTubeやゲームとは逆の研究結果が出ているのが「外遊び」や「親子でのふれあい遊び」です
ほうほう…
とくにワクワクしたりドキドキしたりする新しい遊びに取り組むことは脳にとってとても良い効果があることがわかっています。わが子がYouTube漬けになっていると気づいたら、積極的に外遊びに誘ってみてください
親にとって、子どもがスマホを見ていてくれる時間はおとなしくしているから楽なんだメェ。でも脳の発達が遅れると聞いたら黙ってみてはいられないメェ! これから積極的に遊びに誘うようにするメェ
外遊びの重要性については、動画「【超簡単】子どもの地頭を良くする家庭の5つの習慣!賢い子供に育成するには?【子育て・育児】」でも解説していますので参考にしてください
ポイント4|子どもの目の前でケンカをする
羊二郎さんは、お子さんの目の前で奥さんとケンカしたことがありますか?
ミーたち夫婦はいつも自然体だめぇ。コソコソ隠れてケンカしたりしないんだメェ
そうですか…ではここから先、とくによく聞いてください。親同士がケンカする姿を日常的に子どもが見ていることで、子どもの脳は萎縮したり変形したりするんです!!
萎縮!? またまたコリー先生は怖い言葉を使うメェ
羊二朗さんを脅しているわけではありません。これは、研究結果として医学的にも証明されています。詳しく見ていきましょう
「面前DV」という言葉があるのですが、18歳未満の子どもの目の前で配偶者や家族に対して暴力を振るうことを言い、これは心理的虐待になります。
福井大学とハーバード大学の共同研究の結果、親のケンカを日常的に見てきた18歳〜25歳の若者の脳のMRI画像を撮影したところ、約20%の若者の脳の萎縮が認められたといいます。
情緒の安定や、記憶力を司る部分の萎縮が目立ち、将来的に感情コントロールができにくくなったり、記憶する能力が低下したりと学習面にも影響することがわかっています。
めぇぇぇー! ミーの行動が子どもたちの脳を萎縮させていた可能性があるなんて…悔やんでも悔やみきれないメェ
ちなみに言葉での暴言や言い合いは、暴力より脳へのダメージが大きいという研究結果も出ています
おぉう…ミーは紳士だから暴力を振るったことはないメェ。ただ、カッとなるとつい口調が強くなってしまうメェ
夫婦ゲンカをしないで過ごすのは、なかなか難しいかもしれません。でもせめて、子どもから離れた場所で、冷静に話し合う努力はしたいですよね
この話を聞いたら恐ろしくてケンカできないメェ
ポイント5|暴言や体罰を子どもに与える
羊二朗さん、脳の萎縮と聞いて怖くなりましたね。でも子どもの脳について本当に重要なことですので、この先も、はっきりいいますね。
ガクガク…ブルブル…
親同士のケンカ同様に、子どもに対しての暴言や体罰も脳の発達を妨げ、脳を萎縮させたり変形させたりといった影響を及ぼします
ミ、ミーは体罰は決してやらないメェ!! そこは妻の羊子と決めているメェ! ただ…暴言についてはちょっと自信がないメェ…
厳しい体罰を受けたことにより、前頭前野の容積が19.1%減少するという研究結果があります。
前頭前野は思考、判断、自己抑制、コミュニケーションなど知能や情緒を司っており、萎縮して機能が低下した場合、意欲低下や感情が抑制できなくなるなど、生活するにあたってたくさんの問題が出てきます。
また、言葉の暴力である「暴言」も、脳の「聴覚野」を変形させる可能性があるのです。
聴覚野は外からの情報(声や音)を聞き取り、理解する働きを持っています。
度重なる言葉の暴力により、聴覚野の一部である上側頭回灰白質の容積が増加して機能が低下することで、言語理解力や、人とのコミュニケーションに影響を及ぼすことがわかっています。
ポイント6|子どもに対してマイナスな言葉を言う
大好きなパパやママからの言葉は、子どもの心にストレートに届きます。
「無理でしょ」「できないよ」「失敗するよ」といったマイナスな言葉を浴びて成長することにより、子どもの脳内で自己保護能力が働く癖がついてしまい
「自分には無理かもしれない」
「きっとできないからやらない」
という思考回路が出来上がってしまいます。
人間の脳は一度自分で「無理かもしれない」と否定的な気持ちになると、思考力や記憶力がダウンしてしまうことがわかっています。
自己肯定感については、別記事「 褒めるだけは逆効果!自己肯定感の高い子どもの親の特徴とは?」でも詳しく解説していますので参考にしてください。
娘のメイ子はアイドルになる!! といってダンスの練習をよくしているメェ。その様子にこの間ミーは…アイドルなんてなれるのは一握りの羊だから無理といってしまったメェ…
親にとっては無意識に発した言葉でも、子どもにとってはストレートに届いています。これはまだしゃべれない赤ちゃんにも同じ影響があると言われています。
無意識に発する親の言葉が、子どもたちの思考や行動に影響を与えると思うと普段からの言葉選びはとても大切ですね。
否定的な言葉をかけそうになったときは一度立ち止まって発する言葉について考えてみましょう。
ポイント7|子どもの行動に過干渉・過保護になる
羊二朗さん、お子さんが公園の遊具に自分で登ろうとしています。さぁ、羊二朗さんはどうしますか?
わが子ががんばっているんだから手をつないでやったり、支えてやったりと手助けをするメェ
確かにわが子ががんばっているときは、全力で応援してあげたいですよね。しかしその手助けが過ぎるとお子さんの成長する機会を奪ってしまうことになりかねません
なんだメェ!?良かれと思って助けたことが、成長の機会を奪う?じゃあどうしたらいいメェ?ほったらかしにするメェ?
ほったらかしというと言葉が悪いですが、案外正解に近いですよ
子どもが新しいことに挑戦しようとしているときや「楽しい!」と感じて遊びに取り組んでいるとき、子どもの脳内ではドーパミンという物質が分泌されています。
このドーパミンを出すサイクルを0〜5歳のうちに作っておくことで、脳の土台作りができるといわれています。
子どもたちが遊びに夢中になっている時間は、別記事「 一人遊びができない子の親の特徴TOP5!家事・仕事がはかどらないのは親のせい?」でも詳しく解説していますが、考える力や自分の身体をコントロールする力がぐんぐん成長しています。
その「遊びの時間」を親が「危ないから」「まだできないから」と止めてしまうと、せっかくの脳の成長機会を逃してしまうことになるのです。大切なのは、危険なときに助けられる距離で見守ることです。
手を出したり口を出して助けるのは、本当に危険なときとマナー違反をしたとき、子どもが助けを求めてきたときにおさめて、ときには好きにやらせてみることも大切にしましょう。
子どもの脳に悪影響を与える親の行動 まとめ
今回は子どもの脳に悪影響を与える親の行動についてみてきました。
ミーに当てはまる行動がいくつもあったメェ。とくに夫婦ゲンカについてはこれからしっかりあらためるメェ
そうですね。発達途上の子どもたちの成長の機会を、私たち親が潰してしまうのは本当に悲しいことです
今見てきた悪影響を与える行動に気をつけて生活すれば、まだ間に合うメェ?それとも、もう取り返しがつかないメェ?
子どもの脳の形が変わるのは「自分以外からのストレスに耐えられるように、脳に入ってくる情報量を減らす」ための防衛反応だと考えられています。
子どもの脳は柔軟で繊細です。大人からの無意識な言葉や環境によって傷つきやすい反面、大人の脳以上の回復力を持っています。
愛情をたっぷりと注いで、生活スタイルや親子の関係を改善していくことで、子どもの脳は本来の能力をとりもどすことができます。
良かったメェ!! 本当に良かったメェ!
それでは今回みてきた内容について、おさらいしましょう! 今までの話で、悪影響を与える親の行動がわかりましたね
ということは、その逆の行動をすることで子どもの脳に良い影響を与えることができるということメェ?
そういうことです!それでは見てみましょう
子どもの脳に良い影響を与える子育てとは
- 良質で充分な睡眠が取れるよう生活リズムを見なおす
- 栄養が偏らないよう、食事内容を工夫する
- スマホの長時間利用はやめ、親子のふれあいや外遊びで脳に必要な刺激を与える
- 子どもの前で夫婦ゲンカをしない
- 暴言や体罰は脳を萎縮させる、叱るのは必要最低限にして冷静に話をする
- 常にポジティブな言葉がけを意識する
- 子どもの「やってみたい!」という気持ちをを大切にする
よくわかったメェ! ひとつずつ改善していくメェ。コリー先生、ありがとうメェ
完璧を目指すのは難しいですが、今回のことを頭に入れておくことで、ふとした時に自分たちの言動や行動を改善するきっかけになるといいですね
子どもにとって「ほめられること」と「ワクワクすること」は脳の重要な栄養素になります。
愛情という栄養を子どもたちにたくさん与え、子どもたちの脳の成長をサポートしていきましょう。