【2歳児】イヤイヤ期の正しい対応を解説!男の子と女の子で違う?
コリー先生! 助けてほしいメェ!
羊二郎さん、疲れた顔でどうしました?
娘のメリーが「あれもイヤ!」「これもイヤ!」しまいには癇癪を起こして大暴れなんだメェ。これは一体どうしたらいいんだメェ?
メリーちゃんは何歳のお子さんですか?
2歳になったところだメェ。これはイヤイヤ期ってやつなのかメェ?
そうですね。メリーちゃんは世間で「イヤイヤ期」と言われる発達段階なのでしょうね
「イヤイヤ期」はいつまで続くんだメェ? 毎日続くメリーのイヤイヤと癇癪にミーはヘトヘトだメェ
何か言うたびに「イヤ!」と返ってくると、かわいいメリーちゃん相手でも疲れてしまいますね。それでは羊二郎さん、今回は2歳児のイヤイヤ期の正しい対応について一緒にみていきましょう
コリー先生、よろしくお願いしますメェ
イヤイヤ期のピークはいつ?いつから始まっていつまで続く?
パパやママが何か提案するたびに「イヤ!」と言ってそっぽを向いたり、思い通りにいかないとひっくり返って癇癪を起こしたり。
どうにか早く過ぎ去ってほしいイヤイヤ期ですが、一般的には1歳半頃から始まり、2歳ごろにピークを迎えます。
この時期は「魔の2歳児」と呼ばれ、自己主張がはっきりしてきます。
主張と言っても泣いたり暴れたりという行動で表現することも多いため、パパやママはその対応にヘトヘトになってしまうことも少なくありません。
そして3歳ごろになると少しずつ落ち着いてくる子が多いです。
3歳以降も癇癪は起きることがありますが、これはイヤイヤ期とは異なります。
癇癪について詳しいことを知りたい人は別記事「 【保育士実践】泣き叫ぶ子どもの癇癪 原因とその対処法を解説!」で解説してますので参考にしてください。
ということはメリーは「イヤイヤ期」の真っ最中ということだメェ
そうですね。メリーちゃんは2歳なので、羊二朗さんもうひとがんばりですよ!
終わりがあるということに少し安心したメェ。でも、どうしてこんな時期が来るんだメェ? 手がつけられないほどに泣くんだメェ。もしかして…ミーがメリーの育て方を間違えたメェ?
お子さんが大暴れしたり、反抗的な態度をとったりすると、自分の関わりがまずかったのかと考えてしまう親も少なくありません。しかしイヤイヤ期の原因は親のかかわりばかりではないのです。まずはイヤイヤ期が起こる理由についてみていきましょう
早く知りたいメェ! コリー先生、頼りにしているメェ!
イヤイヤ期とは?その正体
「ついこの間までニコニコ笑って抱っこを求め、泣いても抱っこであやすとすぐに泣きやんでいたのに…」
今はちょっとしたことで泣き出し癇癪を起こして手がつけられないわが子の姿をみて、今後の成長に不安に感じてしまうママやパパもいることでしょう。
イヤイヤ期の子どもたちの心の中では一体何が起きているのでしょうか?
イヤイヤ期はなぜ起こる?
世間で「イヤイヤ期」と呼ばれる時期は、正式には第一次反抗期といいます。
1歳半を過ぎたころの子どもたちは、自分の力でできることが増え、目に入る全てのことにチャレンジしたくてウズウズしています。
「自分でできる」という自信と「やってみたい」という意志が芽生えるのです。
そうは言っても産まれてまだ2年。
できると思ったのにうまくいかないことがたくさんあり、気持ちと発達のアンバランスに子ども自身はもどかしさを感じます。
この上手くいかないもどかしい気持ちがイヤイヤにつながっているのです。
また、この時期の子どもの脳は「前頭前野」の発達が未熟なため、欲求や衝動を抑える「抑制機能」が完全には働きません。
衝動的に泣いたり、暴れたりといった行動が度々みられるのは、そこにも理由があります。
そういうことならメリーのイヤイヤ期は発達段階のひとつということで静かに過ぎるのを待つのが良いメェな
羊二郎さん、子どものイヤイヤ期にどう対応していくのかによって、イヤイヤ期から後の親子関係が大きく変わってくる可能性があるんですよ?
なんだメェ!? メリーとはこれからも仲良くやっていきたいメェ。何か良い対応があるなら教えてほしいメェ
それではここからは、女の子と男の子それぞれのイヤイヤ期の傾向についてお話ししていきます
【男/女】イヤイヤ期に性別でちがいはあるの?
女の子と男の子では脳の特性や発達速度に差があるといわれています。
女の子は、言語表現・計算力・論理的思考をつかさどる左脳の発達が早く、男の子は、記憶力・想像力・ひらめきをつかさどる右脳の発達が早い傾向にあります。
それではそれぞれのイヤイヤ期の特徴について見ていきましょう。
【女の子版】イヤイヤ期の特徴と対応方法
女の子のイヤイヤ期の特徴についてみていきましょう。
この時期の女の子は、1番身近な存在であるママの真似をしたがります。
- ママがやってるから、私もできそう!
- やってみたい!
その思いが簡単に叶えば良いのですが、毎回毎回上手く行くはずもなく、できない悔しさやもどかしさからイヤイヤになってしまうパターンが多いです。
ここからは状況に合わせてみていきましょう。
これじゃないとイヤ!(特定のものへのこだわり・執着)
洋服やぬいぐるみなどお気に入りができるとそれに執着し、同じ洋服を毎日着たり、肌身離さず持っていたりします。
この行動は、
- ママみたいでステキ!
- おねえちゃんみたいでかわいい!
という憧れの気持ちから「早くママみたいになりたい!」と自立心をくすぐられ、特定の物や行動へのこだわりとして強く表れます。
早くおねえさんになりたいの!(自立心の芽生え)
女の子は男の子よりも自立心の芽生えが早いといわれています。
お出かけの前のちょっと急いでほしいとき。
着替えに手間取っている姿を見て痺れを切らしたママが手伝おうとすると「イヤー!!」と叫び、ひっくり返って泣く。
「時間がかかっても1人でやり遂げたい」そんな気持ちから癇癪を起こしてしまうのです。
「もうおねえさんだからできる」
という気持ちも一層強くなり、認めてもらえることに喜びを感じます。
憧れのママやおねえちゃんのようになりたい!という心の成長を認めて、さりげなくサポートしてあげましょう。
これ、できる!私にやらせて!(自分で考えたようにやってみたい)
イヤイヤ期真っ最中の女の子は
- やってみたい!
- 私にもできそうな気がする!
そんな気持ちで溢れています。
ママがやっていることに憧れを感じて真似してみるのも、イヤイヤ期の女の子に見られる行動のひとつ。
しかし、まだまだ手先や指先、身体の使い方が未発達な時期なので上手くいきません。
「できると思っていたのにできなかった!」と、モヤモヤを爆発させてしまいます。
甘えたい…だけどおねえさんだもん!(自立心と甘えたい気持ちの葛藤)
イヤイヤ期の女の子は自立心から素直にママやパパに甘えることができなくなります。
- 本当は抱っこしてほしいけど…
- 本当は食べさせてほしいけど…
- でももうお姉さんだもん!
自立心と甘えたい気持ちとの葛藤を日々くり返しているのです。
やってみたら難しくて、でもママにうまく甘えることもできずモヤモヤ…そして泣き出してしまう。
そんな姿を見ることもあるでしょう。
この時期の女の子は一生懸命おねえさんになろうと心の中で戦っているのです。
なんでわかってくれないの!?(感情表現に言葉が追いつかないもどかしさ)
- これ、やってみたい
- こうしたら楽しそう
やってみようと思いつき、ワクワクする気持ちがふくらむのですが、いざやってみると上手くいかなかったり、その気持ちをパパやママにうまく表現することが難しかったり。
少しずつ言葉にして伝えることができるようになっているのですが、想いを的確に伝えるにはまだ未熟な部分が多いのがこの時期。
少しずつ語彙が増え、伝える力が備わってくるのとともに癇癪は落ち着いてきます。
【男の子版】イヤイヤ期の特徴と対応方法
男の子は記憶力・想像力・ひらめきが女の子より早く発達する傾向にあります。
新しい遊びを思いついたり、空想の世界に入り込んで夢中になって遊ぶことが得意なため、遊びを中断しなければいけないときや、自分が思ったように遊びが進まなかったときにイヤイヤが出てしまいます。
お願い聞いてくれないならもうイヤ!(ひっくり返って暴れて全身で表現)
嫌なことがあると、全身でもどかしい気持ちを表現する傾向にある男の子。
買い物に行った先で、ほしいおもちゃが買ってもらえず、床にひっくり返って大泣きし、抱っこでその場を離れようとしても全力で抵抗します。
男の子は力も強いので全力のイヤイヤに対応するママやパパは困ってしまいます。
物に当たったり、叩いたり
嫌なことがあると、ママやパパを叩いたり、そこら辺にあったものを投げたりと周りの人や物に対して当たり散らす行動は怪我につながらないかと心配ですよね。
この行動を家族に向かってするときの男の子の心理は主に「甘えたいとき」です。
「どんなことをする自分でもパパやママは受けとめてくれる」
そんな安心感と信頼感から全力でぶつかってくるのです。
そんなときはまず、しっかりと抱きしめてあげてください。
「どれだけ泣いて暴れてもあなたのことが大好きだよ」
しっかり甘えさせてあげることで、癇癪がだんだんと落ち着いてきます。
やってみなきゃわからない!(やってみたい気持ちの芽生え)
「おもしろそう」「やってみたい」と感じると、すぐに行動にうつしてみるのが男の子です。
危険だと感じたママやパパに途中で止められることで癇癪をおこすこともあります。
見ていると危なくてついつい「やめなさい」と制限してしまいがちですが、よほどの危険がない場合は、少し見守って見るのも子どもの心と身体の成長につながります。
危ないことを大人が先回りして遠ざけ過ぎてしまうと、自分で危険を予測したり、判断する力がつきません。
見守りが前提ですが、子どものやってみたい気持ちを尊重し、ときにはチャレンジさせてみましょう。
想いが伝わらない…(言語能力の差)
一般的には女の子の方が「言語能力の発達」が早い傾向にあるようです。
自分の気持ちを言葉で表現できるようになる3歳前後には、泣き叫んだり暴れたりといった行動が少しずつ減ってきます。
「イヤ!」という表現だけだったのが「〇〇したい」「〇〇イヤ!」と少し詳しく主張できるようになるだけで、対応のしやすさもだいぶ違ってきますよね?
この時期は言葉で表現する力を身につけるために、子どもの想いをパパやママが代弁してあげることが大切です。
イヤイヤ期がひどい子の特徴とは?
羊二郎さんのお宅にはお子さんがたくさんいますよね? 他のご兄弟も「イヤイヤ期」を通過して今があるのでは?
メリーのイヤイヤ期は他の兄弟たちとは比べものにならないメェ。子どもによってこんなにもイヤイヤ期に違いがあるメェ?
同じ親が育てた兄弟同士でもイヤイヤ期には大きく違いが出る場合もあるんですよ。ここからは、イヤイヤ期がひどい傾向にある子の特徴について見てみましょう
自己主張が強い
イヤイヤ期は自我の芽生えによって起こり、自分の気持ちを伝えたい・叶えたいという気持ちの表れです。
引っ込み思案で、気持ちを表現するのが苦手なタイプの子に比べ、普段から自分の想いを伝えることに抵抗のない子は、イヤイヤ期も激しい傾向にあります。
自分の気持ちに言語の発達が追いついていない
3歳ごろになると少しずつ語彙が増え、気持ちを言葉で表現できるようになります。
イヤイヤ期真っ最中の1歳半〜2歳の子どもたちは、まだ自分の想いを上手く言葉で伝えることができません。
あふれだす意欲や想いをどう表現してよいのかわからないもどかしさから、イヤイヤが激しくなります。
言われてみると他の兄弟たちに比べてメリーはやってみたい気持ちが強い気がするメェ。兄や姉たちがやっていることは自分も!と何でもやりたがるんだメェ
本来、人の性格は遺伝的影響が50%、残りの50%は産まれた後の環境が影響して形成されていると言われています
ほう…
メリーちゃんの生まれ持った気質にプラスして、ご兄弟たちが色々なことに挑戦している姿を常に見て育っているメリーちゃんは意欲的で、自分の想いを主張できるタイプと言えますね
メリーのイヤイヤ期がひどい理由がわかった気がするメェ
参考:安藤寿康 2000 心はどのように遺伝するか 講談社ブルーバックス
イヤイヤ期の子どもへのやってはダメな対応4選!
羊二郎さん、メリーちゃんのイヤイヤ期について理由がわかってきましたが、今まではどんな風に対応していたんですか?
泣き叫んでどうしようもないときは「もう勝手にするメェ!」と怒ってしまっているメェ…
何度も繰り返されるイヤイヤに腹を立てる気持ちもわかります。でも、そこをグッとこらえて落ち着いた気持ちで対応できるかどうかが、イヤイヤ期を長引かせるかそうでないかの重要なポイントになってきます。
そうなのかメェ。ミーはとりあえず泣き止ませたい必死な思いで怒鳴りつけてしまっていたメェ
どのような対応が良いのかを見る前に、まずはイヤイヤ期の子どもにやってはダメな対応について見ていきましょう
なんだかドキドキするメェ
ダメな対応【1】|「自分で!」を待たない
この時期の子どもは「自分でやりたい」気持ちでいっぱいです。
それを「時間がないから」「どうせできないから」と親が無理やりやってしまうと、自分でやりたい気持ちでいっぱいの子どもは思い通りにならないことに癇癪を起こしてしまいます。
お子さんが「自分で!」と主張し始めたら、親の心構えとして予定している時間より15分早く準備を始め、余裕を持って行動できるようにしましょう。
ダメな対応【2】|頭ごなしに怒る
子どもが「イヤ!」と言ったときに
「泣くんじゃない!」
「もういい加減にしなさい!」
と怒鳴りつけたとしましょう。
びっくりした子どもは1度は泣き止むかもしれません。
しかし、これを続けていると子ども自身も怒鳴り声や怒られることに慣れてくるため、更に大きな声で泣いて主張するようになります。
また、怒られるという恐怖心からパパやママに自分の想いを伝えることを諦め、新しいことに挑戦する意欲がもてなくなることもあります。
ダメな対応【3】|子どもと距離をとる
激しく泣いているとき、あまり刺激せず落ち着くまでそっと見守るのは対応のひとつの方法です。
しかし、ママがその部屋や家から出て行ってしまうことは、子どもに大きな孤独感と恐怖心を与えます。
そばで見守られている安心感と、泣いて主張しても受け入れてもらえるという信頼感を感じられる距離で落ち着くのを待ちましょう。
ダメな対応【4】|子どもをこわがらせて言うことをきかせる
「そんなに嫌ならもう食べさせない!」
「もうおいて行くから!」
あんまり言うことを聞かないと、こんな風に声をかけてしまいそうになりますが、パパやママの突き放す言葉は子どもにとっては強い恐怖感として記憶に残ります。
これからの信頼関係にも影響しますので、こわがらせるような言葉がけは控えましょう。
ミーがやっている対応がいくつかあったことにショックをうけているメェ
まぁまぁ、羊二郎さん。毎日のイヤイヤへの対応は本当に大変なことです。今日学んだことを明日からやっていけばメリーちゃんも少しずつ、良い方向に向かっていくはずですよ
まだ間に合うメェ…?
まだまだ大丈夫ですよ!これから2歳児のイヤイヤ期への正しい対応についてお話ししますので一緒にがんばりましょう!
イヤイヤ期の子どもへのの正しい対応3選
イヤイヤ期と言っても子どもによって表現の方法は様々です。
ここからは、イヤイヤ期のお子さんへのパターン別の対応についてお伝えしていきますので、ご自身のお子さんを思い浮かべながらみてください。
正しい対応【1】|すべてをイヤイヤで返す子には…
「そろそろおうちに帰ろう」
「イヤ!」
「お風呂に入るよー」
「イヤ!」
ママやパパが言うことに全て「イヤ!」で返ってくるときは、今している行動に区切りをつける声がけをします。
「すべり台、あと3回すべったら帰ろうね」
「このTVが終わったらお風呂に入ろう」
次の行動を言葉にして伝え、次の行動に促すことで子どもも自分の中で折り合いをつけることを覚えます。
それとともに子どもの気持ちに共感し「まだ、遊びたかったんだね」と、言葉で代弁してあげることも大切です。
自分の思いが言葉として重なることで、癇癪が落ち着くこともありますよ。
正しい対応【2】|なんでも自分でやりたい子には…
自分でできることが増え、なんでも挑戦したい意欲的な時期です。
やりたい気持ちと身体の発達がアンバランスなので、できないもどかしい気持ちとパパやママに手伝ってもらわないとできない自分への悔しい気持ちも重なり、癇癪を起こしてしまうのがこのタイプ。
そんなときは、大人のさりげないサポートが必須です。ここで気をつけるのはあくまでもさりげなく。
靴を履くときに、かかと側の靴を広げたり、ボタン止めのボタンを半分だけかけてあげたりと最終的には「自分でできた!」という満足感を感じられるように対応することで自信や自己肯定感を得ることにつながります。
正しい対応【3】|物を投げたり乱暴する子は…
この行動は2つのパターンに分かれ、それぞれの対応が異なります。
まずは親に対して物を投げたり乱暴する場合。
この行動の裏には
「甘えたい」
「抱きしめてほしい」
「一緒に遊びたい」
といったような子どもからのサインが隠れています。
子どもが叩いたり物を投げたりしてきたときはまず、スキンシップをたくさんとるようにし、子どもが落ち着いたところで改めて「〇〇がしたかったんだね。でも、叩くとママも痛いからやめようね」とその行為が危険であることを伝えるようにしましょう。
もうひとつ、対応が異なるのは友だちや兄弟に乱暴する場合です。
イヤイヤ期の子どもたちは、まだ自分たちで喧嘩を解決できません。
話をして解決できる力が身につき始めるのは4歳を過ぎてからになります。
2〜3歳までの子どものトラブルは、危険がないように見守り、乱暴な行動がみられたときは距離を離したり、手を握ったりと物理的に行動を止めることが必要になります。
このときも「〇〇されて嫌だったんだね」と、なぜ乱暴しようと思ったのか、子ども自身が感じた感情を言葉にして伝えましょう。
そして、落ち着いたら「叩くのはいけないことだよ」と伝えるようにしましょう。
「ダメ」と制限しなくて良い環境を整える
何でもやってみたい2歳児の子どもに
「あれはダメ!」
「これも危ない!」
と次から次へと行動を制限するのは親にとっても子どもにとってもストレスになります。
行動を制限しなくてよくなるよう環境を整えてあげることで「ダメ!」「やめなさい!」を減らしてみましょう。
環境を整えることで、ママやパパはゆったりとした気持ちで子どもを見守ることができますし、子どもたちも安全な環境の中で思う存分やりたい遊びをすることができます。
- 高い所に上がれそうな台は取り除いておく
- 危ないものや触ってほしくないものは手の届かないところに置いておく
- 引き出しや窓には安全ロックをかけておく
このようにあらかじめ環境を整えておくと、「ダメ!」「危ない!」ということもなく、子どものイヤイヤを減らすことができそうですね。
まとめ|2歳児のイヤイヤ期への正しい対応
この記事では、2歳児のイヤイヤ期への正しい対応についてみてきました。
羊二朗さん、メリーちゃんのイヤイヤ期を乗り越えられそうですか?
イヤイヤ期について全くわからないときは、これからどうなってしまうのかとても不安だったメェ。でもメリーが一生懸命おねえさんになろうとしている過程だとわかって安心したメェ。これからは、広い心でメリーのイヤイヤを受けとめながら、甘えたいときにしっかりと甘えさせてやるようにするメェ
羊二朗さん、バッチリです!それでは今日お話ししたことをまとめてみましょう
イヤイヤ期とは
- イヤイヤ期は第一次成長期と呼ばれる子どもの発達の一過程
- 1歳半頃から始まり2歳でピークを迎える
- 3歳前後で言葉の発達により少しずつ落ち着いてくる傾向にある
- イヤイヤ期のころは脳の前頭前野が未発達なため、感情の抑制が働きづらい
- 女の子と男の子で脳の発達速度が違うため、イヤイヤ期の特徴が違う場合がある
イヤイヤ期の子どもにやってはダメな対応
- 子どものやりたいを待たずに親がやってしまう
- 子どもの癇癪に対して頭ごなしに怒る
- 泣いている子どもを部屋に1人で残すなど、必要以上に距離を取る
- 強い言葉でこわがらせ、大人の言う事を聞かせる
イヤイヤ期の子どもへの正しい対応
- 行動の切り替えが難しい場合は区切りをつけられるような声がけをする
- なんでも自分でやりたい子には親がさりげないサポートをする
- 物を投げたり乱暴したりする場合は、しっかり抱きしめスキンシップをとった後で危険な行動であることを伝える
- 状況によってはその場から物理的に距離を取る
- ダメ!と言わなくてよい環境を整備する
イヤイヤ期の子どもたちはいつも全力です。
自立に向けて様々な葛藤と闘いながら過ごしているのです。
子どもと向き合うことは大切なことですが、大人が子どもと同じようにイヤイヤ期に全力で立ち向かってしまうと体力も気力もすり減ってしまいます。
今回お伝えした方法を、できそうなところから試してみてください。イヤイヤ期の子どもたちへの接し方のコツをつかんで、適度に息抜きをしながら成長を見守っていきましょう。